2009年01月20日

戦前日本の動物虐待

『法科回想録』(1932=昭和7年)での法学博士岡田朝太郎の談話より。

我国では子供は固より、たまには大人まで、知らぬ犬猫を見れば杖で打ち、雀や烏を見れば石を投げ、浅草のやうに馴れた鳩が足元に近けば、不意に蹴る真似をして驚かしたり、馬が坂を上りかねれば、荷が重すぎることには構はず、無闇に打ちはたく、斯る悪習は不知不識の間に残忍性を醸成し、遂に帝国をして血に関する犯罪のプロツヱトに於て、世界の第二位たらしむる素因の一を為すのである(中略)仏蘭西留学中寓居のすぐ前方のJardin du Luxembourgに於て、人に馴れた雀を見るに及んで、益々其信念を高めたのです、食卓でこぼれる麭包の粉を袋に溜めて子供に持たせ、保姆が連れて右公園へ来て、それを雀に投げ与へる、多数の子供が朝夕さうする為め、雀はすつかり人に馴れて、たゞに側へ来るのみならず、粉を掌に載せて差出して居れば、掌の上に乗つて拾ひ、肩や天窓にもとまつて餌をねだる、子供はくすぐつたくて、首を引き込めてゲタゲタ笑ふ、私はそれを見るたび無限の感に打たれ、他でも屡々此例を引用しました


戦前の日本が「血に関する犯罪」数世界ワースト第2位(!)であったこと、そしてその原因に動物虐待があると岡田が認識していたことがわかる。

戦前日本の少年犯罪に凶悪犯罪が多かったことは、管賀江留郎『戦前の少年犯罪』をはじめ、最近いろいろ論じられているが、「昔はよかった」「日本人は道徳が衰えた」というのは全くの誤りなのである。教育勅語を誰もがそらんじることのできた時代の実態は、こんなものであった。




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2008年09月20日

種の保存本能?

動物には「種族の保存」という本能がある、と言われることがある。

自分という一個体を犠牲にしてでも、種族全体の繁栄を優先させるというものである。

たとえばネズミは個体が増えすぎると、集団で海に飛び込んで自殺するとか、あるいはカマキリのオスが、交尾のあとでメスに食べられてしまうとか・・・。

だが、この「種族の保存」なるものが、本当に動物の本能として備わっているかどうかについては、かなり怪しい。


日高敏隆『動人物』によれば、ある種のトンボのオスは、メスを見つけると、交尾する前にまずメスの交尾器を調べ、そこに自分より前に交尾したオスの精子が残ってないかをチェックする。もし精子がのこっていれば、それを綺麗に取り除いて掃除し、前のオスの精子を排除し、それから自分の精子を放出するのであるという。

またライオンやサルの中には、妻に前夫がある場合、その前夫の子を皆殺しにしてしまうものもいるらしい。

これらの事例は、明らかに「種族の保存」の原則に反する。種族を保存するのなら、自分の子であれ他人の子であれ、生存させるのが妥当だからである。

日高は、こうした事例をもとに、
「種族ではなく、自分の遺伝子の保存・繁栄こそが重要なのである」
と結論づけている。
つまり、自分の遺伝子をもつ子孫をどれだけ後代に残せるかが重要なのである。


では、なぜ動物が「種族の保存」という本能を持つという解釈がしばしばなされたのか?


仮説に過ぎないが、私はそうした議論がしばしばなされるようになった背景には、民族主義とのアナロジーがあるように思えてならない。

動物には「種族の保存」の本能があり、自己犠牲の精神がある。そのことと、民族の存続のための、自己犠牲の精神とが、アナロジーとして対照されきたのではないか、と。

もちろん、これには、「種族の保存」に関する言説の歴史についての厳密な実証が必要であろう。

しかしおそらくは、
「動物には「種族の保存」の本能があり、それが人間においては民族の自己保存の本能となって顕現している」
とか、あるいは
「動物ですら種族の保存のためには自己を犠牲にする。ましては人間は・・・」
というような言説が、多くなされてきたのではないか?その結果として、人々はこうした言説を信じるに至ったのではないか。


しかし、仮にそうしたアナロジーの論理が存在していたとしても、それはどちらかが原因でどちらかが結果の関係にあるということを意味するわけではないだろう。民族主義が動物の「種族の保存」本能説を生み出したわけでも、またその逆でもない。

それは利用され動員されただけである。


というのも、仮に生物学の進歩によって、動物が決して「種族の保存」という本能を持たないということが明らかにされたからといって、民族主義者は痛くも痒くもないに違いないからである。

もし動物に「種族の保存」の本能が無いということが、民族主義全盛の時代に明らかになっていたとしても、民族主義者は
「だからこそ人間は動物とは違うのだ。人間には自己犠牲によって種族の保存を希求する崇高なる精神が宿っているのだ」
と言えば済むだけのことである。


「人間と動物は何が同じで、何が違うのか?」

この問いはしばしばなされる問いである。

しかし、この問いに関する答えは常に論者に(そして人間に)都合の良いように構成されてきたのではないだろうか?


以上、オチらしいオチも無いのだが、今後掘り下げて考えてみたい問題だったので、メモがわりに・・・。

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2008年02月26日

あれから1年

昨年2月22日の、ぶうちゃんの事故から1年が経ちました。

トレーラー事故で消えたもうひとつの命
http://1973.seesaa.net/article/34509664.html

ぶぅちゃんを忘れない・・・
http://1973.seesaa.net/article/34944334.html


本当は、1周忌にあわせて記事を書きたかったのですが、
しばらく東京を離れていたために、書くことがかないませんでした。


あれから時々、事故現場に行って、手を合わせてきました。

事故の後しばらくは、花束が絶えず、
驚くことに、このブログの記事やコメントをプリントアウトしたものを、現場に備えてくださった方もいたようでした。

その後、花束は次第に減っていき、
今では、現場には、あの事故を示すようなものは何も残っていませんが、

昨年のエントリに忘れずにコメントをくださった方もいらっしゃって、
今もなお、ぶぅちゃんと沢口さんが、人々の心の中に生き続けていることを実感しました。


あれだけ多くの人に慕われていたふたりですから、
きっと生前親しかった人々の間で、ふたりを偲ぶ場が設けられたのではないかと思います。


あれから1年、
事故現場の高速道路には、転落防止のため、以前よりも強固なフェンスが作られました。
ふたりの1周忌に間に合わせるかのように、昨年末から2月初頭にかけて、工事が行われました。


もっと前から補強がされていれば、ぶぅちゃんたちも死なずに済んだのではないかと、残念に思う気持ちは否定できませんが、

それでも、
これからぶぅちゃんのような悲劇が少しでも減っていくことを思うと、
ぶぅちゃんの死は決して無駄ではなかったのだという思いも感じます。



ぶぅちゃん、沢口さん、安らかに眠ってください。

これから、あの場所で、二度と同じ事故が起きないように、
ふたりで、いつまでも仲良く、見守っててくださいね。


DVC00254.JPGDVC00251.JPGDVC00252.JPGDVC00249.JPG






上記の写真は、1年後の現場の画像です。
破損していたフェンスが張りなおされました。
あの事故がきっかけで、今までよりも大きくて強いものになりました。
同じような事故が今後二度と起きないことを祈ります。
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2008年02月11日

花粉症のレーザー手術

私は毎年重度の花粉症に悩まされているのですが、
今年は意を決して、レーザー手術を受けることにしました。
先週の火曜、つまり2月5日に、千葉の病院で受けて来ました。
1月初頭に一回見てもらったのですが、予約が一杯で、2月頭にようやく手術を受けることができました。

レーザー手術というのは、簡単に言えば、
鼻の奥の、花粉を感知する箇所をレーザーで焼いてしまうという手術です。

なんかこれだけ聞くととても荒療治のように思えますよね。
私もそう思ってこれまで遠慮していたのですが、
しかし毎年あまりにひどく、クスリを飲むと眠気がひどいし、
日常生活に多大な支障が出るので、
今年は意を決して手術を受けることにしました。

やはり手術なので、一番心配だったのは、痛くないかということですが、
結論から言えば、全然痛くありませんでした。
というのも、麻酔をしっかり効かせるからです。

まず両方の鼻の穴にガーゼを詰めます。
7〜8枚ずつ詰めるので結構キツキツですが、
身体に力を入れずにリラックスしてれば、それほどつらくありません。

ガーゼを詰めてから、15〜20分ほど待ちます。
すると少し歯の辺りの感覚が麻痺してきて、麻酔が効いてきたなと実感します。

それでもやっぱり、レーザーを当てる時は怖いものです。
本当に麻酔が効いているのか、もし効いてなかったらどうしよう、
そんな余計なことばかり考えてしまいます。

しかし実際にはこんなものは杞憂でした。
最初にお医者さんが、ピンセットでちょっと触って、
麻酔が効いているか試してくれましたが、全然感覚がありません。
その後レーザーを照射しても、全然痛みは感じず、
片方5分ずつ、あっという間に終わってしまいました。

その後夜になって麻酔が切れた頃に、すこし鈍い痛みがありましたが、それとて全然耐えられないものではなく、
こんなにたいしたことない手術なら、もっと早く受けておけばよかったな〜というのが、実感でした。

手術後2〜3日は、鼻水が止まりませんでしたが、
(一時的にアレルギー症状が出たり鼻水が出たりするそうです)
現在は鼻水も大分おさまってきています。

レーザー手術は万能というわけではなく、
人によっては効果がない場合もあるみたいですが、
大体8割以上の人は良くなるみたいです。
(といっても効果は永続するのではなく、1〜3年で元に戻るそうです)

私が果たしてその8割に入っているかどうかは、これから花粉の飛散が始まってみないとわかりませんが、
無事効くことを祈るばかりです。

治療費は、保険適用なので、6000円程度しかかかりません。
もし効いてくれれば本当に安いものです。

実際に効果があったかどうかについては、またそのうちこのブログに書いてみたいと思います。

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2007年05月08日

自動車保険を何にしようか迷っていたが・・

ここのところ、ブログ更新が滞り申し訳ありません。

書くネタが見つからないということと、多忙であったことで、記事を書けないままでいました。

が、あまり書かないまま放置するのもどうかと思うので、動物ネタではないですが、ちょっと久しぶりに書きたいと思います。


実は、僭越ながら、このたび自動車を買い替えることにしました。

少し前に、車を縁石にぶつけてしまい、バンパーが破損していたのですが、もう6月に車検切れとなるため、これを機会に買い換えることにしたのです。

車を買うというのも、生まれて初めてのことなので、いろいろ錯誤しましたが、何とか購入までこぎつけました。しかし、後回しになっているものがありました。自動車保険です。

今まで、弟のお古に乗っていたので、保険料も弟に払わせてましたが(笑)、今回から自分名義の車になるということで、自分で保険を払わなくてはならなくなりました。

何せ自動車保険なるものに加入するのは、初めてで、非常に迷ったのですが、ネットで調べてみると、今はネット上で一発で沢山の保険会社に一括見積もり依頼ができるサイトが沢山あるのですね。

いくつか見てみましたが、保険の窓口 インズウェブ
というサイトが一番多くの業者を一括で検索できるので(なんと20社も一括で見積もりできるそうです)、とりあえず、見積もり依頼してみることにしました。

保険の窓口 インズウェブ


果たしてどこの会社が一番安く出るか!
結果が出たら、またブログ上で報告しますね。

あと、何か保険に関してアドバイスのある方いらしたら、ぜひぜひアドバイスください。よろしくお願いします!

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2007年02月28日

ぶぅちゃんを忘れない・・・

トレーラー事故で消えたもうひとつの命のエントリーには、沢山のコメントをいただき、ありがとうございました。

普段、ほとんど訪問する方も無い、自分の備忘録みたいにして書いていたブログでしたので、これほど多くの訪問者の方がいらしてくださるとは、本当に予想外でした。でも、コメントのひとつひとつを読むたび、あの記事を書いてよかったと思いました。本当にありがとうございます。

なかでも特に驚いたのは、亡くなった澤口忍さんの、複数のお知り合いの方から、コメントをいただけたことでした。正直、記事を書いた時点ではまったく想像もしていなかったことです。

お知り合いの方々のコメントは、澤口さんとぶぅちゃんの、生前の様子などを知ることができる、すばらしいコメントばかりです。コメント欄だけに埋もれさせておくのは勿体無いと思いますので、ここに、引用させていただこうと思います(一部文章を整理した部分があります)。

知り合いの者です。
ぶぅの写真を見て涙が止まりません。
今回の事故を沢山の方が日記や掲示板で取り上げてますが…憶測での原因追求や批判があり心を痛めていました。
そんな中、このブログにたどり着き、号泣し、そして感謝しています。
真実を伝えて頂いてありがとうございます。
二人はいつも一緒で、本当に仲良く旅していました。
悲しいですが、二人一緒だった事はせめてもの救いだと思っています。


いい思い出を有り難う
私も二人を知る者です。
まだこの状況を受け止める事が出来ません…。
二人はいつまでも仲良しなんだね。


今、このブログを親友から送って頂き拝見しました。

号泣です。

あたしが、ぶぅちゃん抱っこして足怪我したの?

って聞いたら、足折れてたのは、ぶぅと知り合った時からだよ。って…


飼い主さんを
知っています。

誰にでも
分け隔てなく
接してくれる
とても親切なあたたかい人でした。

今日お通夜
明日告別式です。

彼とぶぅゃんの
ご冥福を心から
お祈りします。

元気をたくさん
ぁりがとぅ


安らかに



ぶぅは、すごく元気に走り回る子で、よく一緒に散歩して競争してました。
尤も、彼・・・運転手がいないと、全然いうこと聞いてくれなかったんだけどね(苦笑

最後に彼とぶぅに会ったのは、一昨年の暮れ・・・
そのときも私もあのトラックに同乗して、ぶぅと共にドライブいきました。
楽しかったなぁ。
ついこないだの事みたいだよ。
まだ信じられないよ・・・。

2人がくれた優しさと元気を胸に、
これからも頑張って生きてくね。

天国から見守っててください。



思い出すのは・・・

高いところ苦手なくせに
彼の自宅で 彼のあとをついていって
階段を上ってしまって
でも今度は下りるのが怖くて
上からずっとクンクン鳴いてたぶぅちゃん

彼が途中まで上って、手を差し伸べたら
勢いよく彼の胸に飛び込んで
嬉しそうに尻尾ふって彼の顔舐めて
すごく安心したような顔してた

なのに

あんな高いところから彼と共に落ちてしまって

怖かったよね
痛かったよね

いつもどおり、彼が手を差し伸べてくれるのを
待ってたのかもしれない


彼はとてもぶぅを愛していて
ぶぅもとても彼を慕っていた

2人は、飼い主とペットではなく
まちがいなく家族だった

これからもずっと一緒に
幸せにね



去年まで同業でした
大井埠頭のコンビニ近辺で会っては 家の二匹と遊んでました
テレビのニュースで見た時は 何が何だか…
いや 今でも…
すみません これ以上は言葉に出来なくて
お前達を忘れないからな


今日二人にお別れしてきました。
彼は…びっくりするほどきれいな顔をしていました。
顔を見て、もう起きることがないなんて、ますます信じられなかった
傍らにはぶぅの写真と小さな遺骨が。

ねぇ

また逢いたいよ。



コメントから、亡くなった澤口さんの人柄がよくわかります。
そしてぶぅちゃんと、澤口さんが、本当にいつも一緒の相棒であったことも・・・。




最後に、これは、知り合いの方のコメントではありませんが、ある警察官の方からのコメントを引用しておきたいと思います。


警察の仕事をしているものです。
今回の事故にあっては心よりご冥福をお祈りいたします。
飼い主と愛犬の絆の深さは、事件現場でも見たことがあります。

亡くなっている飼い主の顔や手についていた血を必死になって全部なめ、死者の脇の下で守るように状態でいたことがありました

トレーラー事故の運転手さんのように、愛犬を一緒に乗せて交通事故に遭い、愛犬自らも重傷を負っているのに、死亡や重体の運転手さんを必死になってなめたりしがみついたりしているのを見たこともあります。

愛犬の飼い主への愛情の深さは本当に一途です。

皆さん、交通事故には本当に注意してください。このような悲劇は現場でも見たくありませんから・・・・・。




きっと、これまでにも、飼い主と一緒に悲劇に巻き込まれた、沢山のぶぅちゃんがいたのでしょうね・・・。


犬がみせてくれる限りない愛情。

その愛情にこたえるためにも、このような悲劇が、少しでも減ることを祈るばかりです。




ぶぅちゃんのこと、絶対忘れないからね・・・。
070224_133139.jpg
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2007年02月23日

トレーラー事故で消えたもうひとつの命

昨日の朝、首都高速4号線で、大型トレーラーが宙吊りになる事故があったのは、ニュースでも大きく取り上げられたので、皆さんご存知だと思います。

実は、あの事故現場は、私の家のすぐ近くです。


早朝5時半ぐらいだったでしょうか。時間はよく覚えてませんが、まだ薄暗い時間帯、ものすごい轟音で目が覚めました。


しばらくすると、消防車やパトカーの音がやたらうるさく聞こえてきます。


窓から外を見ましたが、うちから見える範囲には何もありません。ただ、消防車のサイレンの光が、近くの建物に反射しているのが見えました。

そして警察が慌てた様子で、何かを大声で叫んでいる声が聞こえました。


何だろうと思って、服を着て外に出て、救急車や警察のいる方へ向かって見ると、そこには驚くような光景が・・・。
070222_062433.jpg070222_061759.jpg下にはトレーラーに詰まれてた木材の類が大量に散乱していました。

数十メートル離れた場所にも、トラックの破片が飛び散ってたので、相当な勢いで飛び出したものと思われます。


近づいてみると、驚くことに、中央分離帯に犬が一匹いました。

小さい、室内犬です。野良犬でないことは、見てすぐにわかりました。トレーラーに一緒に乗っていて、投げ出されたに違いありません。

当たりを見回していますが、怯えているのか、全然その場から動こうとしません。でも、外傷が全然無いので、私は、奇跡的に命を取り留め、命に別条はないものだとばかり思っていました。

070222_062231.jpgしばらくして、その犬を消防隊の方が撫でてあげてました。画像はその時のものです。「こわがらなくていいよ、もう少しで病院に連れて行くからね」そんな感じで、消防隊の方は撫でていました。

心配なのは飼い主(運転手)です。既に私が見に行った時は、病院に運ばれた後でしたが、これほどの事故なら、亡くなる可能性が高いでしょう。そうしたらこの犬はどうなるのだろうか、そんなことが脳裏をよぎりました。


私は仕事がありましたので、いつまでもそこにいるわけにはいかず、家に戻って支度をして、職場へ向かいました。

そして、職場で、運転手が亡くなったことを知りました。しかし、犬のことは、ネットのどのニュースを見ても、出ていません。



それから夜まで仕事をして、家に帰りました。

そして、帰宅後、ある人からの連絡で、飼い主だけでなく、犬も、動物病院で手当てを受けたものの、飼い主の後を追っていったということを知りました。



私が見たのは、首都高の下の、外堀通りの中央分離帯付近でうずくまっている姿でした。でも、顔を動かして辺りを見ていたし(飼い主を探していたのかもしれません)、外傷もなかったから、命に別条はないだろうなんてその時は思ったのですが、

実際は全身を強く打って、骨も折れて、苦しくてしかたなかったんですね・・・。


実は、中央分離帯にいたのは、消防の人が移動させたからだそうです。

最初、消防隊が駆けつけた時には、倒れている運転手のそばに寄り添って、顔をなめて、懸命に運転手を起こそうとしていたのだとか・・・。

痛くてたまらないのに、飼い主を気遣うなんて・・・。



犬を助手席に乗せていた飼い主。いつも一緒に旅をする大切な相棒だったのでしょう。
そして、自分も苦しいのに、飼い主を気遣う小さい犬。飼い主のことが大好きだったに違いありません。


このことを人に話すと、

犬だけ残されるより、一緒に死ねたのは幸せだったなんて言う人もいました。
天国で幸せにふたりで暮らしてるに違いないと言う人もいました。

素直にそんな言葉にはうなずくことはできないながらも、いろんなことを考えてしまいました。



楽しかったふたりの時間。それはふたりだけしか知らない世界。

ふたりが居ない今は、過去に、そんな幸せな時間があったことも、夢のように消えてしまって、誰も知ることができません。



私が現場に駆けつけた時、確かに犬は生きていました。

あの時、あの犬は、一体、何を見て、何を考えていたのでしょう。




それから私は、夜、暗くなった事故現場に再度行ってみました。

車や、積荷は、跡形も無く綺麗に掃除されていましたが、



誰が置いたのか、小さい花束が、

あの犬のいた、中央分離帯に挿してありました。
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2007年02月12日

花粉症発症

数日前から花粉症が発症した。これから憂鬱な季節が始まる。

一番困るのが、薬の副作用。鼻炎薬を飲まないとどうにもならないのだが、飲むと眠くて仕方が無い。眠くならなくて良く効く薬があればいいのに・・・あるわけないか。
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2006年11月29日

豚1600匹焼死

千葉・香取で豚舎が全焼し、子豚1600匹が焼け死んだというニュースがありました。

26日午後1時ごろ、千葉県香取市虫幡、養豚業「スワインファームオオタ」のプレハブ豚舎から出火、約2000平方メートルが全焼し、ブタ約1600匹が焼け死んだ。けが人はなかった。

香取署の調べでは、豚は生後半年で出荷直前だったという。損害額は約4800万円。同署が出火原因を調べている。

東京新聞11月26日


別の報道では、豚舎は暖房はしておらず、火の気はなかった。同署は、換気用ファンのブレーカーがショートしたことなどが原因の可能性があるともされていました。

この記事に関して触れたブログや日記等では豚の丸焼きだの、おいしそうだの、そんなことばかり書かれていますが、私は約2000平方メートルで1600匹も飼われているってことに、わかってはいたけれど改めて驚きました。1匹辺りの面積がいかに小さいかがわかります。職員の通る通路や、排水溝、その他設備の面積を考えるなら、1頭あたり1平方メートルの面積もなかったんじゃないかと推測されます。


時間のある方は下記ページをご覧になってみてください。

「豚肉が作られるまで」

「食卓のお肉ができるまで」


畜産動物の多くは、過酷な状況で飼育・屠殺されているのが現状です。

どうせ食肉にされるんだから関係ない、という考え方もあるかもしれませんが、僕はそうは思いません。

彼らが生きている限りは、苦痛を軽減してあげるべきだし、食肉処理する際にも、なるべく苦痛の少ない方法で行われるべきだと思います。

生まれてから殺されるまで、ずっと、苦しみ続けなくてはならないなんて、本当にかわいそうです。
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2006年11月27日

クマが里に下りてくる要因は「人為的圧力」の後退?

山形新聞で、下記のような記事を発見した。


野生動物との共生探る〜山形・公開シンポで講演

 クマなどの野生動物と人との共生について考える公開シンポジウム「ヒトとサルとクマとシカ 共生のありかたを考える」が25日、山形市の山形大で開かれた。人の生活圏でクマなどの出没が増加していることについて、クマ狩りの規制や廃村化など、「人為的圧力」の後退を原因として挙げる意見などが示された。

 米沢市で里山の保全活動などを行っている団体「森の仲間たち」の白壁洋子代表と東北芸術工科大の田口洋美教授、仙台市の非政府組織(NGO)「宮城のサル調査会」の宇野壮春(たけはる)研究員の3人がそれぞれ講演した。

 田口教授はクマの目撃情報が増加している理由に関して、過剰な保護があったのではと言及。マタギの活動を紹介し、「マタギはクマ狩りで個体の確認や人間の存在を知らせ、人間側から野生動物に対し“発言”していた」と述べた。さらに廃村化が進行し、人為的圧力が後退した結果、クマが環境に対応し里に下りてきたとし、春のクマ猟による捕獲の推進などを提言した。

 白壁代表は、人間と野生動物の境界となるべき里山を管理する人がいなくなり、荒れている現状を紹介。「里山について学び、山を活用していくべきだ」と提言した。

 宇野研究員は宮城で、里に下りてきたサルを山中に追い込む調査結果について報告した。

 日本生態学会東北地区会(会長・中静透東北大教授)が主催し、学生や市民ら52人が聴講した。

山形新聞11月26日


 クマが里に下りてくる要因については、過去のエントリでも多少書いたように、広葉樹林が伐採され、杉・檜等の針葉樹林いわゆる人工林に拡大造林されたことが大きな原因として挙げられることが多い。また目撃情報が多いということに関しては、今年、ミズナラやブナなどドングリが,凶作になったことが原因ではないかと推測される(「クマの足跡」参照)。しかし、上記の田口氏は、むしろ人為的圧力の軽減をその理由に挙げており、ちょっと驚いた。

 田口氏は、マタギ研究の専門家らしいが、クマの目撃が多いというのは昨年と今年との比較で言われていることで、つまり短期的なスパンで見た変動である。それに対し、マタギが消えたいうような長期的な変動を原因に掲げるのにはちょっと違和感を感じた。

 また春のクマ猟の捕獲の推進という主張も、ツキノワグマの絶滅の危機が叫ばれる中、果たしてそんなことをしてもいいのだろうかという疑問を持たざるを得ない。

 とはいえ、報告を実際に聞いたわけでもなく、上記の感想は単なる印象論なので、ちょっと内容をもう少し詳しく知りたい。もしどなたか上記の田口氏の学説について詳しくご存知の方、あるいはそれが記された文献などご存知の方がいたら、教えていただきたい。
posted by Mana at 03:21| Comment(1) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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