2007年02月28日

ぶぅちゃんを忘れない・・・

トレーラー事故で消えたもうひとつの命のエントリーには、沢山のコメントをいただき、ありがとうございました。

普段、ほとんど訪問する方も無い、自分の備忘録みたいにして書いていたブログでしたので、これほど多くの訪問者の方がいらしてくださるとは、本当に予想外でした。でも、コメントのひとつひとつを読むたび、あの記事を書いてよかったと思いました。本当にありがとうございます。

なかでも特に驚いたのは、亡くなった澤口忍さんの、複数のお知り合いの方から、コメントをいただけたことでした。正直、記事を書いた時点ではまったく想像もしていなかったことです。

お知り合いの方々のコメントは、澤口さんとぶぅちゃんの、生前の様子などを知ることができる、すばらしいコメントばかりです。コメント欄だけに埋もれさせておくのは勿体無いと思いますので、ここに、引用させていただこうと思います(一部文章を整理した部分があります)。

知り合いの者です。
ぶぅの写真を見て涙が止まりません。
今回の事故を沢山の方が日記や掲示板で取り上げてますが…憶測での原因追求や批判があり心を痛めていました。
そんな中、このブログにたどり着き、号泣し、そして感謝しています。
真実を伝えて頂いてありがとうございます。
二人はいつも一緒で、本当に仲良く旅していました。
悲しいですが、二人一緒だった事はせめてもの救いだと思っています。


いい思い出を有り難う
私も二人を知る者です。
まだこの状況を受け止める事が出来ません…。
二人はいつまでも仲良しなんだね。


今、このブログを親友から送って頂き拝見しました。

号泣です。

あたしが、ぶぅちゃん抱っこして足怪我したの?

って聞いたら、足折れてたのは、ぶぅと知り合った時からだよ。って…


飼い主さんを
知っています。

誰にでも
分け隔てなく
接してくれる
とても親切なあたたかい人でした。

今日お通夜
明日告別式です。

彼とぶぅゃんの
ご冥福を心から
お祈りします。

元気をたくさん
ぁりがとぅ


安らかに



ぶぅは、すごく元気に走り回る子で、よく一緒に散歩して競争してました。
尤も、彼・・・運転手がいないと、全然いうこと聞いてくれなかったんだけどね(苦笑

最後に彼とぶぅに会ったのは、一昨年の暮れ・・・
そのときも私もあのトラックに同乗して、ぶぅと共にドライブいきました。
楽しかったなぁ。
ついこないだの事みたいだよ。
まだ信じられないよ・・・。

2人がくれた優しさと元気を胸に、
これからも頑張って生きてくね。

天国から見守っててください。



思い出すのは・・・

高いところ苦手なくせに
彼の自宅で 彼のあとをついていって
階段を上ってしまって
でも今度は下りるのが怖くて
上からずっとクンクン鳴いてたぶぅちゃん

彼が途中まで上って、手を差し伸べたら
勢いよく彼の胸に飛び込んで
嬉しそうに尻尾ふって彼の顔舐めて
すごく安心したような顔してた

なのに

あんな高いところから彼と共に落ちてしまって

怖かったよね
痛かったよね

いつもどおり、彼が手を差し伸べてくれるのを
待ってたのかもしれない


彼はとてもぶぅを愛していて
ぶぅもとても彼を慕っていた

2人は、飼い主とペットではなく
まちがいなく家族だった

これからもずっと一緒に
幸せにね



去年まで同業でした
大井埠頭のコンビニ近辺で会っては 家の二匹と遊んでました
テレビのニュースで見た時は 何が何だか…
いや 今でも…
すみません これ以上は言葉に出来なくて
お前達を忘れないからな


今日二人にお別れしてきました。
彼は…びっくりするほどきれいな顔をしていました。
顔を見て、もう起きることがないなんて、ますます信じられなかった
傍らにはぶぅの写真と小さな遺骨が。

ねぇ

また逢いたいよ。



コメントから、亡くなった澤口さんの人柄がよくわかります。
そしてぶぅちゃんと、澤口さんが、本当にいつも一緒の相棒であったことも・・・。




最後に、これは、知り合いの方のコメントではありませんが、ある警察官の方からのコメントを引用しておきたいと思います。


警察の仕事をしているものです。
今回の事故にあっては心よりご冥福をお祈りいたします。
飼い主と愛犬の絆の深さは、事件現場でも見たことがあります。

亡くなっている飼い主の顔や手についていた血を必死になって全部なめ、死者の脇の下で守るように状態でいたことがありました

トレーラー事故の運転手さんのように、愛犬を一緒に乗せて交通事故に遭い、愛犬自らも重傷を負っているのに、死亡や重体の運転手さんを必死になってなめたりしがみついたりしているのを見たこともあります。

愛犬の飼い主への愛情の深さは本当に一途です。

皆さん、交通事故には本当に注意してください。このような悲劇は現場でも見たくありませんから・・・・・。




きっと、これまでにも、飼い主と一緒に悲劇に巻き込まれた、沢山のぶぅちゃんがいたのでしょうね・・・。


犬がみせてくれる限りない愛情。

その愛情にこたえるためにも、このような悲劇が、少しでも減ることを祈るばかりです。




ぶぅちゃんのこと、絶対忘れないからね・・・。
070224_133139.jpg


posted by Mana at 22:29| Comment(30) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月23日

トレーラー事故で消えたもうひとつの命

昨日の朝、首都高速4号線で、大型トレーラーが宙吊りになる事故があったのは、ニュースでも大きく取り上げられたので、皆さんご存知だと思います。

実は、あの事故現場は、私の家のすぐ近くです。


早朝5時半ぐらいだったでしょうか。時間はよく覚えてませんが、まだ薄暗い時間帯、ものすごい轟音で目が覚めました。


しばらくすると、消防車やパトカーの音がやたらうるさく聞こえてきます。


窓から外を見ましたが、うちから見える範囲には何もありません。ただ、消防車のサイレンの光が、近くの建物に反射しているのが見えました。

そして警察が慌てた様子で、何かを大声で叫んでいる声が聞こえました。


何だろうと思って、服を着て外に出て、救急車や警察のいる方へ向かって見ると、そこには驚くような光景が・・・。
070222_062433.jpg070222_061759.jpg下にはトレーラーに詰まれてた木材の類が大量に散乱していました。

数十メートル離れた場所にも、トラックの破片が飛び散ってたので、相当な勢いで飛び出したものと思われます。


近づいてみると、驚くことに、中央分離帯に犬が一匹いました。

小さい、室内犬です。野良犬でないことは、見てすぐにわかりました。トレーラーに一緒に乗っていて、投げ出されたに違いありません。

当たりを見回していますが、怯えているのか、全然その場から動こうとしません。でも、外傷が全然無いので、私は、奇跡的に命を取り留め、命に別条はないものだとばかり思っていました。

070222_062231.jpgしばらくして、その犬を消防隊の方が撫でてあげてました。画像はその時のものです。「こわがらなくていいよ、もう少しで病院に連れて行くからね」そんな感じで、消防隊の方は撫でていました。

心配なのは飼い主(運転手)です。既に私が見に行った時は、病院に運ばれた後でしたが、これほどの事故なら、亡くなる可能性が高いでしょう。そうしたらこの犬はどうなるのだろうか、そんなことが脳裏をよぎりました。


私は仕事がありましたので、いつまでもそこにいるわけにはいかず、家に戻って支度をして、職場へ向かいました。

そして、職場で、運転手が亡くなったことを知りました。しかし、犬のことは、ネットのどのニュースを見ても、出ていません。



それから夜まで仕事をして、家に帰りました。

そして、帰宅後、ある人からの連絡で、飼い主だけでなく、犬も、動物病院で手当てを受けたものの、飼い主の後を追っていったということを知りました。



私が見たのは、首都高の下の、外堀通りの中央分離帯付近でうずくまっている姿でした。でも、顔を動かして辺りを見ていたし(飼い主を探していたのかもしれません)、外傷もなかったから、命に別条はないだろうなんてその時は思ったのですが、

実際は全身を強く打って、骨も折れて、苦しくてしかたなかったんですね・・・。


実は、中央分離帯にいたのは、消防の人が移動させたからだそうです。

最初、消防隊が駆けつけた時には、倒れている運転手のそばに寄り添って、顔をなめて、懸命に運転手を起こそうとしていたのだとか・・・。

痛くてたまらないのに、飼い主を気遣うなんて・・・。



犬を助手席に乗せていた飼い主。いつも一緒に旅をする大切な相棒だったのでしょう。
そして、自分も苦しいのに、飼い主を気遣う小さい犬。飼い主のことが大好きだったに違いありません。


このことを人に話すと、

犬だけ残されるより、一緒に死ねたのは幸せだったなんて言う人もいました。
天国で幸せにふたりで暮らしてるに違いないと言う人もいました。

素直にそんな言葉にはうなずくことはできないながらも、いろんなことを考えてしまいました。



楽しかったふたりの時間。それはふたりだけしか知らない世界。

ふたりが居ない今は、過去に、そんな幸せな時間があったことも、夢のように消えてしまって、誰も知ることができません。



私が現場に駆けつけた時、確かに犬は生きていました。

あの時、あの犬は、一体、何を見て、何を考えていたのでしょう。




それから私は、夜、暗くなった事故現場に再度行ってみました。

車や、積荷は、跡形も無く綺麗に掃除されていましたが、



誰が置いたのか、小さい花束が、

あの犬のいた、中央分離帯に挿してありました。
posted by Mana at 21:09| Comment(140) | TrackBack(1) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ありがとうルーシー・盲導犬と築いた絆:第1部・出会いと別れ/2(毎日新聞)

2月21日の毎日新聞山形版に、連載記事「ありがとうルーシー・盲導犬と築いた絆」が掲載されています。
冒頭では、盲導犬育成の歴史が叙述されていて興味深いです。

 ◆誕生
 ◇一番目立たなかった
 犬が視覚障害者を誘導するようになった歴史は、意外に古い。
 最古の史料として残っているのは、紀元79年に火山噴火で壊滅した古代ローマの都市国家・ポンペイ(イタリア)の壁画だ。犬に導かれて市場を歩く男性の様子が描かれている。6世紀にはフランスの宣教師が白い小型犬を連れて布教活動をしたという記録もある。第一次大戦中のドイツでは、戦争によって視力をなくした軍人のために、盲導犬育成学校が設立され、本格的な犬の訓練が始まった。
 日本では1938年にアメリカ人青年が盲導犬と一緒に来日したのが最初。翌年には4頭が輸入され、傷痍(い)軍人が使用した。4頭の死後は一時途絶えたが、アイメイト協会創設者の塩屋賢一氏が復活させ、57年に国産第1号の盲導犬が誕生した。今では九つの盲導犬育成施設が育てた952頭(05年3月末現在、日本盲人社会福祉施設協議会調べ)が活躍している。
 盲導犬は訓練センターに入るまでに、いろんな人の手を経る。盲導犬としての資質を備えた親となる犬(繁殖犬)を預かり、交配や出産の世話をする「繁殖犬ボランティア」(ブリーディングウオーカー)、1歳になるまで一緒に家庭内で生活する子犬育成ボランティア「パピーウオーカー」……。その都度、愛情が注がれ、人間社会のルールを覚えていく。米沢市の今野善一さんを支えてきたルーシーも例外ではなかった。
 富士五湖の一つ、山中湖を有し、早くから避暑地として開けていた山梨県の東南部にある山中湖村。ルーシーは95年10月、ここに住む老夫婦が飼っていた家庭犬(ペット犬)の間に生まれた。父はベン、母はルーシーといい、いずれもイギリス系のショードッグとして活躍できる血統の良いラブラドルレトリバーだった。日本盲導犬協会神奈川訓練センター所長だった朴善子さん(43)=現NPO法人・日本補助犬協会副理事長=が、知人を通して依頼を受け、イギリスから輸入した。朴さんによると、「産まれた子犬はセンターに寄付する約束だった」という。
 盲導犬は血統が第一といわれる。通常は繁殖犬を各訓練センターが選んで交配するのだが、これは優れた盲導犬を育成するためだ。ルーシーのように家庭犬から生まれた犬は珍しいが、当時はまだ繁殖数が少なかったので、家庭犬の子犬を購入したり、寄付を受けることも多かったらしい。
 出産の連絡を受けた朴さんは、老夫婦の自宅に行った。子犬は雄3頭、雌3頭の計6頭。みんな丸々と太った可愛い子犬たちだった。朴さんが呼ぶと近づいたり、犬同士で無邪気にたわむれた。朴さんはその中で最も目立たなかった雌の子犬に目をつけた。「この犬なら大丈夫だ」。ルーシーが盲導犬に向けて第一歩を踏み出した瞬間だった。=つづく


目立たない犬に目をつけた、とありますが、やはりおとなしい犬が、盲導犬には適しているのでしょうか。
大変な訓練を一生懸命こなし、人の手助けをする犬。本当に立派です。
続きが早く読みたいです。

現在入手できる盲導犬関連の書籍一覧


関連図書:沢田俊子『盲導犬不合格物語』(学習研究社)

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2007年02月22日

ありがとうルーシー・盲導犬と築いた絆/1(毎日新聞)

2月20日の毎日新聞山形版にて、「ありがとうルーシー・盲導犬と築いた絆」という記事が掲載されています。連載記事の第一回「引退」という題で、盲導犬と視覚障害者との別れの話でした。
長い間一緒に歩いてきた犬と人のお互いにとって、その別れはつらいものです。

 ◆引退
 ◇「定年」の時期迎える
 「もう何も言えない」。米沢市下新田で鍼灸(しんきゅう)院を営む視覚障害者、今野善一さん(55)は、9年3カ月にわたって連れ添ってきた盲導犬・ルーシーを自宅の玄関先で見送った後、こう言ったきり押し黙ってしまった。いつもは明るい性格の今野さんだったが、胸にこみ上げてくるものを抑え切れず、思わずハンカチで目頭を押さえた。
 今野さんを導いてきたルーシーが引退を迎えた今月4日、市内は前日の晴天とは打って変わり、朝から吹雪だった。今野さんは、ルーシーを引き取ることになった同市御廟の高校教頭、岩井尚雄さん(60)、美子さん(55)夫婦が迎えに来るのを待っていた。その時の今野さんは「まだピンとこない」と、ルーシーとの別れを実感できないでいた。
 約束の午前10時、岩井さん夫婦が到着。「悲しい顔をしていないか」と話しかける尚雄さんに、ルーシーはいつものように人懐っこく尚雄さんの顔をなめた。今野さんはルーシーの引退を特集したテレビ番組の録画を見せ、「ルーシーは頭の切り替えが早いから、1週間もすれば次の『主人』だと分かるはず」と岩井さんを気遣ってみせた。その一方で、刻一刻と迫る別れ。今野さんの顔は次第に寂しさに包まれていった。
 そして、別れの時が来た。「お父さん、お母さん(今野さん夫婦)とバイバイだな」。尚雄さんが口火を切った。「家族の一員として、ルーシーが長生きするよう精いっぱい世話をします」と言って立ち上がると、ルーシーを連れて出た。外は雪が小降りになっていた。ルーシーの体力の衰えを聞かされていた尚雄さんは、自分で作った高さ約30センチの木製の台を用意し、ルーシーを車の後部座席に乗せた。
 クラクションを鳴らして立ち去る岩井さん夫婦。それを玄関先で見送る今野さんの家族。「ルーシー、本当にありがとう」。今野さんは心の中で繰り返していた。
 車中のルーシーは、いつもよりおとなしく、じっとしたままだった。美子さんのひざにあごを乗せ、一度も後ろを振り返ることはなかった。これが初めての別れではないルーシー。「もうお父さんの所には帰れない」。ルーシーの大きな背中は、そう言っているようだった。
 今野さんは35歳のころに難病である網膜色素変性症を患って視力が低下、15年前に失明した。41歳で県立盲学校に入学し、鍼灸・マッサージ師の資格を取得。自宅で開業するとともに、南陽市の赤湯温泉の旅館でマッサージルームを開設した。ルーシーとは97年11月に出会い、一緒に列車通勤をした。ルーシーはラブラドルレトリバーの雌で、現在11歳。人間でいえば、70代後半に相当し、「定年」の時期を迎えていた。愛と絆に支えられた盲導犬と人との軌跡を追った。=つづく


別れは、人も悲しいし、犬も悲しいに違いありません。

多くの視覚障害者にとって、自分が障害者でなければずっと犬といたいのに、という思いもあることでしょう。

でも、障害者と盲導犬の関係だからこそ出会うことができ、固い絆を築くことが出来たのも、事実なのです。

現在入手できる盲導犬関連の書籍一覧


推薦図書:『最後のパートナー 盲導犬を引退した犬たち』(幻冬舎文庫)

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2007年02月21日

松山の“ワイヤ犬”やっと保護、動物病院で治療(読売新聞)

2月21日の読売新聞から。

松山市で見つかった、右前脚にワイヤロープが巻きついた雌犬が20日夕、市保健所職員らが掘った落とし穴にかかって保護され、市内の動物病院で治療を受けた。

 イノシシ猟の仕掛けとみられるワイヤによる傷は深く、右前脚は切断の可能性が高いが、今後の生活に大きな支障はないという。

 犬を見つけた住民らの通報で市保健所が16日から餌などで捕獲を試みていたが、警戒心が強く、近くの山に逃げ戻って難航していた。


いつもこの手のニュースを読むたびに思うのですが、もともと、これは、猪を獲るための罠が原因なわけですよね。もしこれが犬ではなく猪だったら、これだけニュースになることもなく、助けようという話にもならなかったでしょう。

以前、高知で熊や猪を獲るためのワナを見たことがありますが、こんなのに足を挟まれたら痛くてたまらないだろうなぁと思いました。

昔みたいに、生きるために必死で猟をしていた時代とは違います。こうやって、死に至らせるまでに長時間の苦痛を与えるような猟はやめたほうがいいんじゃないでしょうか。この犬だって、もし人間が救出しなかったら、長期の苦痛の上に死んでいたでしょう。猟というもののあり方はもう少し考えるべき点が多いように思います。

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2007年02月20日

【中国】動物愛護団体:ノラ猫それでも20万匹「虐待するな」(サーチナ中国情報局)





経済発展に伴って、中国でも動物愛護の機運が高まってきているらしく、旧来の価値意識との衝突が各所で見られるとともに、特にネットなどでは中国の動物関連のニュースが日本にも伝えられることが多くなってきていますが、サーチナ・中国情報局で北京の野良猫に関するニュースがありました。

 首都愛護動物協会(CAWA)はこのほど「北京市のノラ猫の生育状況に関する調査報告」を発表し、北京市にいるノラ猫は大方の見方よりもはるかに少ない20万匹程度であることを明らかにした。15日付で北京晩報が伝えた。

 同紙によると、北京市には約100万匹のノラ猫がいると紹介されることが多い。これに対して首都愛護動物協会は市内29カ所で調査した結果として、住宅街には約15万匹、病院や公園には約2万匹いるとの見方を示した。

 そしてノラ猫の駆除を求める声に対して「ノラ猫が激増しているという噂は不正確だ」「ノラ猫はねずみを駆除するのに効果的」と反論。またノラ猫は寿命が3年に満たないケースが多いとして、虐待しないよう求めている。


しかし、野良猫の平均寿命が3年に満たないとは厳しいですね。北京の冬は特に寒いですから、たしかに野良猫には過酷な環境だろうと思います。

2年前には、北京にペット墓地が出来て話題になりましたし、ペット医療費の高騰が話題になったりもしました(下記参照)。もっと動物愛護の意識が広まり、少しでも不幸な野良猫が減ることを祈るばかりです。

参考記事
中国でもペット墓地、お墓700元も数百匹眠る2005年9月21日、中国情報局ニュース

  北京市にペット専用の墓地が登場した。すでに数百匹が眠っているなどペットブームの中国で多くの消費者に受け入れられているようだ。19日付で人民日報が伝えた。

  北京博愛ペット埋葬サービスセンターはペットの火葬、埋葬、墓の設置などを行っている。料金は、火葬代が500−800元、骨つぼ代が300−1300元。面積3.5平方メートルの墓一式が700元で、20年間の使用権付きだ。

  北京市郊外の昌平区にある墓地には、犬、猫、ウサギを中心にすでに数百匹が眠っている。樹木が取り囲む豪華な墓には、「パパとママはあなたを永遠に愛しています」などといったメッセージが刻まれた墓碑が見られる。

  
ペットの火葬が始まったきっかけは新型肺炎SARSの流行だったという。公衆衛生に対する意識が高まり、死亡した野良犬などの火葬を民政部が許可した。それまで、飼い主はペットが慣れ親しんだ場所に土葬していたケースが多く、中にはゴミ箱に投棄されていたこともあった。

  民政部によると中国では、人間の埋葬に関する条例は存在するが、ペットの埋葬を対象とした法規は未整備だという。衛生上の理由から、火葬の義務化を求める獣医師もおり、今後、ペット墓地がさらに拡大することも予想される。


「ペット医療費が高騰」北京は5億元、法令も必要
(2005年8月17日中国情報局ニュース)

 中国でもペットブームが広がっているが、ペットにかかる医療費が増大。医療費の透明性拡大のために、法令整備を求める声も出てきた。15日付で中国新聞社が伝えた。

 北京市小動物保護協会によると、北京市で飼われている愛犬は100万匹をすでに突破し、1年間にかかる医療費の総額は5億元にも達している。

 中には咳をする愛犬をペット病院に連れていき、150元の治療費を請求されたが、実は5元程度の「干草片」を服用させれば治るケースもあったという。伝染病やウイルスに感染した愛犬を完治させるには、最低でも1500元が必要になるようだ。
  
 病院の開設には、診療証、経営証、動物検疫合格証が必要で、獣医師も審査通過が必須だが、薬代は政府のコントロールが及ばない放任状態。病院によって、医療費がまちまちになる原因のひとつとなっている。

 このほか、医療事故が発生したときに、事故の鑑定をどうするかという難題も浮上してきている。

 同協会では、「法令の真空地帯」だとして、関連法令と仲裁機構の整備を強く求めていくことにしている。


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2007年02月18日

同性愛雄羊を「ストレート化」? 研究が議論の的に(GAYJAPANNEWS)

 同性愛関連のニュースを取り扱っているGAYJAPANNEWS(2月14日)にて知りましたが、アメリカで、ある研究が大変問題になり議論を引き起こしているそうです。

 その研究とは、同性愛志向を持つ羊に、薬を投与して、その性的志向を変化させようという研究です。

 この研究に対して、動物愛護運動家が「研究のために羊を実験台にして殺すとは何事か」と批判、また同性愛者も研究の同性愛嫌悪に利用されかねないと批判し、さらに生命倫理研究者からも人間を操作する技術の危険性に対する批判が起きているとのことです。以下ニュースを引用します。

あるひとつの研究が世界で論争を呼んでいる。オレゴン健康科学大学のチャールズ・ロセリ博士らによって行われている実験が、「同性愛」という性的指向を根絶するかもしれないからだというのだ。

オレゴン健康科学大学の発表によると、同大学のチャールズ・ロセリ博士らのチームは、羊を用いて脳内の何がセクシャリティを決定するかの調査を行ってきた。研究チームはヘテロセクシャル、ホモセクシャル双方の雄羊と、雌羊の脳を解剖し、脳構造の違いを研究してきた。動物学者の間では動物の同性に対する性的指向は、決して珍しいことではない。以前GJNでもペンギンのニュースを紹介したが、羊の場合、大まかにいって8%の割合で、同性に性的指向をもつ羊がいるという。

研究の結果、羊の脳の視床下部にある神経細胞に大きな違いが見られたという。ヘテロセクシャルの雄羊は、ホモセクシャルの雄羊や雌羊と比べて、該当する神経細胞が大きいという。加えてヘテロセクシャルの雄羊の該当細胞にはアロマターゼ(芳香化酵素)が多く存在している。アロマターゼは、アンドロゲンホルモンが典型的な男性の性的行動を容易にすることができるように、テストテスロンをエストラジオールに変換する物質で、雌羊とホモセクシャルの雄羊ではこの値に差異がなかったという。研究チームは、これらの結果から、脳構造の違いとホルモンの生成工程がセクシャリティの決定に影響を与えているとの仮説を立て、羊に薬を投与し、その性的指向を変化させる研究を行っている。

そこで登場したのがPETA:動物の倫理的扱いを求める人々の会だ。PETAは、研究者たちがゲイの羊をストレートに変えるために、羊たちを殺し、解剖しているとこの研究を非難し、この研究に反対するPR活動を始めたのだ。PETAは動物擁護の功績が認められる一方で、その過激とも言える活動方法(毛皮を着ていた有名人にペンキをかけたり、KFCのまえで裸や水着で抗議活動を行ったり)のために、多方面から批判を受けている団体である。

さらにこの実験は同性愛者活動家からも批判を浴びている。テニスプレーヤーのマルチナ・ナブラチロワ氏は、「今この時代に、有名な大学でこのような同性愛嫌悪的で残酷な研究が行われていることは信じられない。多くの同性愛者がひどく傷つけられた。」と語り、Outrageでの活動を知られるピーター・タッチェル氏は「地球規模での(LGBT権利の)動きを無視した、いかにもアメリカらしい話だ。この研究結果は同性愛嫌悪的な組織に利用される危険性がある。」と批判する。

タッチェル氏のいう危険性を指摘しているのは、同性愛活動家だけではない。生命倫理学者の中にもそれらの危険を指摘する人が出始めている。グラスゴー・カレドニアン大学のユード・シュクレンク教授も、この危険性を指摘する。「この研究が同性愛嫌悪的だとは思わないが、これらの技術がイランのような社会の手に渡ることを想像してみてもらいたい。」。また生命倫理上の問題はさらに広がりつつある。この技術が人間に適応され、もし妊娠中の胎児の性的指向を確かめられるようになり、この技術を使って、両親が性的指向を変えることを望んだら・・・。人が神の真似をしていいのか?そんな言葉まで出始めている。

これらの批判に対し、この実験を行っているチャールズ・ロセリ博士は、「この実験はセクシャリティを変える薬をつく出すことが目的ではない。」とし、さらに人間のセクシャリティは羊のそれより複雑で、この研究が人間に適応できるなどというのは、妄想でしかないと反論する。この研究は2004年から5年計画で行われており、最終的な結論はまだ出ていない。

これらのやり取りをNYtimesやLondon Sunday Timesなどのメディアも取り上げ、騒ぎはブログの世界にまで飛び火している。Sunday Timesは記事の中で、「この実験は、生まれてくる子供が同性愛者になる機会を減らす、もしくはなくす治療を妊娠中の女性に与える日が来るかもしれないという可能性を浮かび上がらせた。専門家たちは、理論上は、母親にホルモン投与するような形での人間における「ストレート化」は、禁煙者がニコチン・パッチを肌に張るように、非常にシンプルに実現可能だろうと語る。」と、かなりショッキングな書き方をしている。

研究が未だ結論にいたっていない現時点で、同性愛羊を本当に「ストーレート化」できるのか、またそれらの技術を人間に転用できたらといった懸念が現実のものなのかどうか、判断するのは難しい。多くの意見が飛び交う中、ひとつ注目すべき記事がある。Time Magazine(Online)の記事だ。この記事の筆者John Cloud氏は、記事の中で自らを同性愛者とした上で、以下のように述べている。

「同性愛者たちはSunday Timesが書いたニコチンパッチのようなものが存在したらということを恐れているように見える。しかし遺伝子とホルモン、そして心理の複雑な組み合わせによって生み出される同性に対する指向は、あらゆる困難にも関わらず、何世紀も存在し続けてきたのだ。同性愛者はダーウィンの進化論にも、ナチスにも、「ウィル&グレイス」の下らない影響にも屈せず、生き残ってきたのだ。私はその小さなパッチが、雄羊が他の雄羊を求めなくなるような力を持っているとは思わない。」(編集:Sam)


 生命倫理の議論がまだ充分になされていない中で、遺伝子や脳に対する研究技術がどんどん進展しているのが今日の状況ですが、それにはやはり非常に危険な側面があるように思います。

 こうした問題に関して、より深い議論がなされていく必要がありそうですね。

関連文献:大上泰弘『動物実験の生命倫理―個体倫理から分子倫理へ』(東信堂)

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2007年02月15日

農作物被害でもサル捕獲を/むつ (東奥日報)

 下北半島ニホンザル対策評価科学委員会(委員長・大井徹森林総合研究所関西支所生物多様性研究グループ長)は八日、むつ市脇野沢地域交流センターで委員会を開いた。地元市町村からは、二〇〇七年度に策定作業を進める次期特定鳥獣保護管理計画に関し、農作物に被害を与えるサルも捕獲できるよう捕獲基準の見直しを求める声などが相次いだ。また、むつ市と風間浦村、佐井村が、来年度も問題個体の捕獲を申請する意向を示した。匹数について現在検討を進めている。

 委員会には県や市町村担当者ら約二十人が参加。委員は五人のうち、大井委員長と副委員長の東信行弘前大学農学生命科学部助教授を除く三人が出席した。会議に先立ち現地調査を行い、一月にサルの侵入被害を受けた脇野沢地区の民家や、昨年八月に女子児童がサルに囲まれケガをした現場などを視察したほか、集落近くに生息する群れの行動を確認した。

 本年度はこれまでに、むつ市が二匹、風間浦村と佐井村が各一匹を捕獲した。

 非公開の会議終了後、取材に応じた磯山隆幸委員は、地元から個体数増加と生息域拡大が顕著−との声が相次いだことを明らかにし「捕獲によって被害が減る効果はあったが、新たに人家侵入をするサルが出ている地区もある」と述べた。

 県自然保護課の矢田茂課長は、次期計画の策定に向け「農作物に被害を与えるサルの捕獲や、サル保護地域の設定なども視野に入れ(委員会で)十分検討していただきたい」と述べた。

※写真=ニホンザルの侵入被害を受けた民家を視察し、捕獲用の箱わなについて説明を受ける委員や市町村担当者(むつ市脇野沢)

2月9日東奥日報

関連書籍:渡辺邦夫著『ニホンザルによる農作物被害と保護管理』(東京大学出版会)

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2007年02月14日

サルには犬だ…農作物守る“追い払い犬”育成へ…兵庫(読売新聞)





 サルによる農作物の被害を食い止めようと、兵庫県は新年度、飼い犬を訓練し、サルを山に追い返す「サル追い払い犬」の育成に取り組むことを決めた。

 同県の山間部ではサル被害が深刻で、農業をやめる人もいるほど。県は「〈犬猿の仲〉という言葉もあるぐらいだから、きっと効果はあるはず」と期待を寄せる。

 県中央部に位置し、面積の8割が山林の神河町をモデル地区に指定し、同町内の飼い犬から10頭を募集。県が費用約250万円を負担し、警察犬訓練所に預けて約4か月訓練する。サルが出没した際は、付近の飼い主に連絡して、犬を出動させ、サルを追い払う。

 県によると、農作物の被害は2005年度、約1200万円。県森林動物共生室は「ほかの出没地域にも広め、『町に出ると犬に追われる』という意識をサルに植え付けられれば」としている。

2月14日読売新聞

関連書籍:室山泰之著『里のサルとつきあうには―野生動物の被害管理』(京都大学学術出版会)



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2007年02月13日

野良猫トラブル、解決のお助け 大阪府が仲裁員養成へ(朝日新聞)

 野良猫をめぐる住民同士のトラブルを解決しようと、大阪府が「猫紛争」専門の仲裁員を養成し、派遣する事業を始めることになった。えさを与える愛猫家と、汚物被害などに悩む住民との話し合いを仲裁員が仲介。えさやりのルールを決めたり、繁殖を防ぐための手術を施したりする共存策を提案する。動物愛護の専門家も「前例のないユニークな制度」として注目している。

 大阪府内の保健所や役所に寄せられる、野良猫の鳴き声や大小便に対する苦情や捨て猫の引き取り相談は年間約1万件(05年度)。全国では数十万件に上るとみられる。しかし、狂犬病予防法に基づき行政が捕獲できる野良犬と異なり、野良猫を捕獲する法的根拠がないため、保健所などはえさをやる人に注意を促す程度しかできない。

 府の新制度は、仲裁員の希望者を対象に、3回程度の養成講座を実施。獣医師らが猫の習性やトラブル解決の先進例について講義する。

 行政による野良猫トラブルの解決策としては、東京都が05年、紛争処理の方法をまとめたガイドブックを作成。えさやりの方法を決める▽専用トイレを設置する▽自治会の予算などで不妊去勢手術を施す――などの実例を示し、住民に配布している。大阪府でもこうした手法を参考にする。

 トラブルに悩む自治会役員や住民の参加も検討する。07年度中に20人程度の仲裁員を養成し、08年度から住民の依頼に応じて派遣。強制力はないが、双方の立場にたって解決策を提案する。

 動物行政に詳しい市民団体「地球生物会議ALIVE(アライブ)」の野上ふさ子代表は、「猫をめぐるトラブルの解決には、地域の住民全員がともに考える雰囲気づくりが大切。仲裁役を育てる取り組みが成功すれば、モデルケースになるだろう」と話す。(中山彰仁)

2月4日朝日新聞

関連書籍:山田タロウ著『うちのネコが訴えられました!?―実録ネコ裁判』(角川書店)

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